ミニジャックに繋がれたことを意味するノイズから一曲目は始まり、一二曲目はフィールドワークのリミックスのよう。そこからオーケストラの響きが始まり、アルバムは始まる。ボサノヴァのスタンダード「so danco samba」や涼宮ハルヒの憂鬱のライブシーンで有名な「god knows...」、ピチカート・ファイヴの「ロールスロイス」を元に00年代の有名な曲をサンプリングすることでニュアンスを変える再解釈などのカヴァーや、90年代のインターネット回線「ダイアルアップ」をフューチャーした曲、幅を利かせた10年代的なノれるサウンドコラージュなど、ギターやピアノといった生楽器や様々なノイズや音波、電話のDTMF音、生活や環境音などの断片的な音や70年代から10年代のあらゆるカテゴライズの音楽の破片、リアルなメロディーなどを構築、構築、再構築することによって雑多なサンプリングとテクノ/エレクトロニカを行き来する十三曲入り一年１０ヶ月ぶりの四作目。是非。